「子どもが足抜き回りできるようになったよ!でも、しりぬき回りはどうやって教えればいいんだろう?意外と難しそうだし・・・悩むなー。」
鉄棒種目の難関である足抜き回り~しりぬき回りですが、なかなか理屈がわからないと、
子どもに教える時に悩む方も多いのではないでしょうか。
前記事では足抜き回りについての記事を書かせていただきました。
足抜き回りとはどんな運動?練習方法などまとめてご紹介します!
今回は足抜き回りからの連続技になるしりぬき回りについて、ポイントや教え方をご紹介したいと思います。
足抜き回りは習得できても、なかなかしりぬき回りまで行えないという子は結構多いかもしれませんね。
それは、慣れない動きで感覚が身に付いていないのと、しりぬき回りに必要な動作が身体に染みついていない可能性があります。
でもご安心を!
本記事を読んでポイントや教え方を押さえていただければ、しりぬき回りの感覚もあっという間に身に付くはずです!
要は感覚さえつかめてしまえば意外と簡単にできるので、子どもが難しいと感じるのは最初のうちだけです。
子どもに鉄棒を教えているみなさん!この記事を読んでぜひ、子どもと一緒に実践してみましょう!
しりぬき回りとはどんな運動?
「しりぬき回り」は別名「しり上げ」とも呼ばれる運動で、
足抜き回りで着地したら、その状態から手と手の間におしりを通すように回って戻る運動のことを言います。
よりわかりやすいように動画(私)も確認してみましょう。
このように、しりぬき回りは足抜き回りからの連続技になる鉄棒種目です。
意外と簡単そうに見えて、感覚がつかめないと子どもにとっては結構難しいんですよね(;´∀`)
しっかりとポイントを押さえて、子どもと一緒に取り組みましょう!
というわけで、しりぬき回りのポイントについてご紹介します!
しりぬき回りのポイントは?
しりぬき回りの動作は前段階の足抜き回りとはまた違った動きになるので、
「さあ、戻ってごらん!」
と言ってもなかなか実践するのは難しいでしょう。
しりぬき回りの動作を分解したポイントはこちら。
1.頭は下げたまま 2.両足を揃えて跳ぶ(ジャンプする) 3.おしりを上げる |
上記の3点です。
まずは上記のポイントを押さえて、教え方を確認していきましょう。
1.頭は下げたまま
頭が上がっているといくらジャンプしても前に回転することができません。
逆に、私が体育の講師として指導していた経験から言いますと、
子どもがどうしても頭を上げてしまう場合、上がらないように押さえてあげるだけで習得してしまう子もいます。
ただし、あまり強く押さえるとかわいそうなので、そこは適度にやってあげてくださいね(笑)
2.両足を揃えて跳ぶ
両足を揃えてがポイント!
足がバラバラだとそもそも跳ぶこと自体が難しいです。
しかし、立った状態で「跳ぶ」のとは感覚が違うため、子どもによってはしりぬき回りによる「跳ぶ」感覚がわからない子もいます。
その場合は、
少し高めの鉄棒で台の上(跳び箱の1段など)に乗った状態から実践してみるのも手法の一つです。
台の上からであればあまり跳ぶ力に労力を使わずに実践できるので、
感覚をつかむ意味ではかなり効果的な練習になります。
3.おしりを上げる
頭を下げる、両足を揃えて跳ぶができても、
おしりが上がっていないと回転力が足りず回り切れない場合があります。
こちらも感覚をつかむまでが難しかったりするので重要なポイントですね。
おしりの上げ方がわからず困ってしまう子は、大人が補助しながら回してあげると良いです。
落ちないように片方の手で子どもの手首を持ち、もう片方の手でおしりを下から優しく持ち上げてみましょう。
最初はこのようにして回る感覚をつかませてあげると、しりぬき回りの習得にかなり近づけるはずです。
しりぬき回りに必要な運動遊び!ポイントを踏まえて教え方を学ぼう!
では、ポイントの1~3の動きを習得するのに効果的な運動遊びをご紹介します。
実践する前に、動作を分解した教え方を学びましょう!
ウサギジャンプ(両足とび)
立った状態で足と足をくっつけて、ジャンプしながら進みます。
ウサギジャンプで足がバラバラだとしりぬき回りも難しいので、実践する前に行っておきたい運動遊びですね。
しりぬき回りに必要な両足で跳ぶ動作を身に付けましょう。
でんぐり返し
しりぬき回りの回転はでんぐり返しとほぼ同じ感覚です。
たくさん行ってあげることで回る感覚を養いましょう。
でんぐり返しの教え方についてはでんぐり返しの教え方。効果的な段階的指導のコツまとめを良かったら参考にしてみてください!
高所でんぐり返し
でんぐり返しのプチ応用編です。
・折ったマット、または布団などを用意する ・折ったマットの前に立ち、マットに手をつく ・その上をでんぐり返しで回る |
折ったマット=つまり段差をつくり、平面より高い場所で回る運動です。
平面より高い場所に向かって回るためには、
手をついたまま少しジャンプして回る必要があるので、鉄棒がなくてもしりぬき回りと同様の動作が行えます。
ただし、ジャンプしても頭がしまえないと回れない上、顔をうちつける可能性があるのでしっかり頭をしまえるように補助しましょう。
(ジャンプ時後頭部を添えるように手を入れてあげると安全です)
しりぬき回りの教え方まとめ。ポイントを押さえた運動遊びを!
しりぬき回りを実践する際は、まず子どもができていない動作を見極めましょう。
その上で本記事で紹介したポイントを押さえてあげれば、
教える側もなにがいけないのかを理解して指導することができます。
また、しりぬき回りを実践する前段階として、
動きを分解した効果的な運動遊びを取り入れるのも重要です。
基本的な動作が身に付いているのといないのとでは習得までの道のりが全然ちがうので、
ぜひ運動遊びも取り入れていきましょう。
どんな種目でも同様ですが、子どもに早く習得してほしいと焦ってはいけません!
運動遊びをを取り入れながら楽しく!子どもと一緒に実践してください!
以上、足抜き回りの連続技、尻抜き回りについてでした!
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