子どもの運動にケガはつきものですが、できるだけ未然に防いであげたいですよね。
まだ成長期の子どもたちは運動も楽しい時期で、たくさんの運動に挑戦します。
しかし、運動に積極的な取り組みをする時期だからこそケガをしやすいものです。
特に体育の授業で行うマット運動で、後転をした時に首を痛めたという子は多いのではないでしょうか。
ウチの子、体育の授業で後転をしたときに首を痛めたみたいで・・・。後転の授業はまだ続くし、同じように首を痛めないか心配なんだよね・・・。
それは大変だ!今後のためにしっかり対策しよう!
あとは、痛めた後の対処もしっかりしておいた方がいいね。
後転は前転とくらべてやや難易度が高く、特に首を痛めるといったケガにつながりやすいです。
今回の記事では後転で首を痛める原因と対策、もし首を痛めた時の対処法をご紹介します。
後転で首を痛める原因と対策
後転は正しいやり方で実践しないと首に負担をかけやすい運動です。
もし後転の練習に取り組む場合はしっかりと準備をしておきましょう!
以下では後転で首を痛める原因と対策についてご紹介していきます。
後転をする前の準備運動不足が原因
どんな運動にも準備運動は必須。
ケガを未然に防ぐ基本中の基本ですね!
後転で重点的に準備運動をしておくべき箇所は首と手です。
特に首は負担がかかるのでよく回しておきましょう。
<後転に取り組む際の準備運動例> ・手首・足首 手首や足首をよく振ったり回したりしておく。
・首回し 右回し・左回しをゆっくり10回ずつは最低でも回しておく。
・前屈 座った状態で足を伸ばし、前屈をする。 膝を曲げずにできるだけ顔を足に近づける。
・エビ体操 座った状態から足を上げながら後ろにゆっくり倒れる。 つま先をできるだけ床に近づける。 |
上記のような準備運動は最低限やっておくべきです。
前屈とエビ体操は後転の動作に近い準備運動なので、やっておくことをオススメします。
ただし、準備運動をしたからといって確実に首を痛めるようなケガを防げるとは限りません。
後転で首を痛める主な原因は、回り方に問題があります。
後転で首を痛めるのは回り方が主な原因
後転で首を痛める人は、まっすぐ回れず斜めに転がっている可能性があります。
その時に首を捻ってしまうことが原因です。
なぜ斜めに転がってしまうのかと言いますと、原因は2つ考えられます。
<後転で斜めに転がってしまう原因> 1.手をしっかりついていない 2.勢いがない |
それぞれの対策を見ていきましょう。
1.手をしっかりついていない
後転で手をつかなければいけない理由は、
回りきるために手で地面を押す必要があるのと、手をつくことで首を痛めないように補助する役目があるからです。
なので、正しいやり方で練習して、しっかりと手をつくようにしましょう。
後転の正しいやり方や練習方法については後転のコツをつかむ練習方法で、体育の授業を簡単攻略!でご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
2.勢いがない
勢いがないのも斜めに転がる原因の1つ。
回転の勢いがないと、身体がバランスをとれず左右どらかに傾いてしまいます。
対策として、回転の勢いを補助する練習をするのがオススメです!
回転の勢いを補助する方法としては坂道を使った後転があります。
私が体育教室で実践した方法は、跳び箱1段にロイター板をつけて、その上にマットをかけて坂道をつくっていました。
もし家で行う場合は、布団などで代用して坂道をつくることができます。
・座布団などを重ねて段差をつくる。 ・布団やマットをかけて坂をつくる |
このように家にあるもので実践可能なので、ぜひ試してみてください。
もし後転で首を痛めてしまった時の対処法
とにかく安静にしておくことです!
首はとてもデリケートなので、むやみに動かすことはオススメしません。
首のケガは、頭と同様に緊急の処置や診察が必要な場合があります。首や額を強打したり、手足が全く動かせない、握力が弱い、手足のシビレ、首が痛くて動かせない、触った感じが鈍いといった状態のときは、すぐに救急車を呼ぶと同時に、すぐに運動を中止させ、仰向けに寝かせて安静を保ちましょう。
首のケガは症状によってはこれだけ用心しておく必要があります。
痛みによってはすぐに救急車を呼ぶほどではないかもしれませんが、痛めたら安静にしつつ氷などでアイシングした上で、できるだけ早く病院で診察を受けてください。
首だけに限らず腰や背中、関節などにも使える万能なアイシングサポーターもあります。
良かったら試してみてはいかがでしょうか。
後転を安全に行うためにしっかりと対策しよう!
後転は首に負担がかかる運動です。
安全に行うためには、事前の準備運動はもちろん必須です。
手をしっかりつき、勢いをつけてまっすぐ回ることも意識して行いましょう!
特に本記事でご紹介した回り方については、一番首を痛める原因につながるのでぜひ対策してほしいです。
もし後転で首を痛めてしまった場合は、とにかく安静にしてアイシングをしましょう。
そして、早めに病院で診察を受けてください。
後転に限らず、今後も安全に運動できるように、事前の対策等しっかり行っていきましょう!
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