「もうすぐ運動会!我が子とかけっこの練習をしているのだけど、よーいドン!が遅い気がするのよね・・・。」
「ウチの子、運動会で毎年ビリなの・・・他の子と競争しても、スタートから負けちゃってて。やっぱりスタートの仕方が原因なのかな?」
子どもにとってはもちろん、親にとっても大切な思い出となる運動会!
その思い出をより良いものにするために、
かけっこで活躍してほしいと願うお父さんお母さんは多いのではないでしょうか。
かけっこは速く走ることのほかに、スタートも肝心です。
逆に言えば、スタートの仕方が上手であれば良いタイムで走ることもできるのです!
お子さんのスタートが遅いなーと感じたら、
本記事をぜひ参考にしていただきたいです。
今回は私が走り方教室で保護者のみなさんに伝えたこと、
そして、子どもたちに教えたかけっこのスタートについてをご紹介します。
子どもが運動会のかけっこで負けないために親がやるべきこと
スタートが肝心!とはいえ、かけっこは正直足が速ければ負けないというシンプルな世界です。
なのでスタートの仕方を学ぶ前に、
まずはお父さんお母さんがお子さんの力を引き出す手助けをしてあげましょう。
そのためにも親がやるべきことを2点お伝えしておきます。
やるべきことは以下の通りです。
1.お子さんの足が遅い原因を知る 2.速く走るための練習を行う |
「なんだ、単純なことじゃないか!」と思うかもしれませんが、意外と重要です。
なぜなら原因がわからなければ解決しようがないですし、
走りの練習も、ひたすら走るだけでは質の良い練習にはならないからです。
お子さんの足が遅い原因を知る
まず、足が速い子とは何がちがうのか?に視点を置くとわかりやすいかもしれません。
ここでは簡単にですが主なちがいを述べますと、
一つは当然走り方がちがいます。
もう一つは、普段の過ごし方や環境が大きく関わっているのです。
詳しくは子供の足が遅い原因を徹底考察!走りが速い子との違いは?でご紹介しているので、
足が遅い原因を知りたい方は要チェックです!
速く走るための練習を行う
当然ですが、かけっこで負けないためには足が速くなるのがベストですよね!
そのためにどんな練習をすれば良いか?
お父さんお母さんが知っていればお子さんの手助けができます。
速く走る練習方法やトレーニングはネットでもたくさん情報が並んでいます。
当サイトでは幼稚園向けに記事を書いてあるので、良かったらあわせて読んでみてください。
幼稚園と書いてありますが、小学生のお子さんでも十分参考になると思います。
足が遅くても負けない!?スタートの重要性
かけっこで負けないためには足が速くなれば良いのですが、
そう簡単に速くなれば苦労はしませんよね・・・。
しかし極端な話、スタートで勝てれば足が遅くても負けない可能性が高まります。
なぜなら、単純にスタートが他の子より速いということは、
一時は先頭を走れるので有利ですからね!
最初からビリになるよりかなりお得です。
陸上の短距離選手もスタートの練習にはかなりの時間を費やすと言います。
400mハードルの日本記録保持者(2020年3月現在)で過去3度のオリンピック出場を果たしている為末大選手の公式ブログでは、
スタートについてこう語られています。
スタートダッシュの目的はつまるところ、効率よく加速するためにあります。初速がどの程度出るかによって全体のスピードも影響されます。また、後半に伸びなかった選手をよく見てみると後半のスタミナ不足や技術不足ではなく、スタートで無駄に力を使ったりバランスを崩しているということがあります。そのぐらいどう0から加速するかは重要です。
スタートについてとても理論的に説明されていますね!
文だけでスタートの重要性が陸上選手ではない私たちにも伝わります。
このような説明を子どもにしても理解してもらうのは難しいと思いますが、
いずれにしてもスタートの仕方が走りに大きく影響することは間違いないです。
かけっこのスタートダッシュのポイント
かけっこにおけるスタートの重要性がわかったところで、
早速練習をしてみてほしいのですが、その前に!
まずは押さえておきたいスタートダッシュのポイントをご紹介します。
練習する上でもポイントを意識して行えば、より効果も高まりますよ!
深呼吸をして力を抜く
かけっこは、よーいドン!の合図を聞いて、いかに早くスタートをきれるかが大事です。
「速く走るぞ!」という気持ちが先走って、余計な力が入っては良いスタートはきれません。
私の場合、子どもたちがスタート位置に立ったら「まずは深呼吸しよう!」と伝えていました。
できるだけお子さんがリラックスした状態でスタートできるように声掛けしてあげましょう。
前傾姿勢をとる
重要なポイントはやはりスタート姿勢ですね。
素早いスタートをきるには前傾姿勢が理想。
後ろ足に体重がかかってしまうのはNGです。
前におもいきり力を伝えるためにも、
足を前後に構えたら、膝を軽く曲げて前足に体重が乗るようにしましょう。
また、スタート時背中を丸める子もよくいるのですが、
基本は背筋を伸ばしてまっすぐ姿勢をとる方が良いです。
なぜなら、その方が腹筋も背筋も上手に使えて、体がブレない走りにつながるからです。
かけっこのスタートを速くする練習方法
ポイントを押さえたら、早速かけっこのスタートを練習してみましょう。
以下では、私が子どもたちの練習に取り入れた方法をいくつかご紹介します。
ビーチフラッグ
スタートから30~40Mくらい先に旗を置き、
よーいドン!でどちらが早く旗をとれるかを競うビーチフラッグ。
よく砂浜などで行う競技ですね。
競争するのは親と子、友達同士でも構わないです。
お父さんお母さんが相手する場合は手加減したりハンデを背負って行いましょうね(笑)
スタートの仕方を色々なバリエーションで行ってみましょう。
例えば、後ろ向き・うつ伏せ・仰向け・体育座りなどなど。
早く立って旗をとらないと!という意識がスタートの反応速度を鍛えられます。
20M走
20Mという短い距離でタイムを計測するのも効果的な練習です。
なぜ20Mなのかといいますと、スタートからトップスピードに乗るまでをイメージするためです。
自分のスピードが最も速くなる距離が短いほど、長い距離を走った時のタイムは良くなりますよね。
20Mのタイムを反復して計測することで、トップスピードになりやすい走りを生み出すのです。
狭い範囲で鬼ごっこ
鬼ごっこは通常複数人で行うものですが、1対1でも構いません。
線で四角を書いたり、コーンを置いたりして範囲を決めましょう。
あえて範囲を限定する理由は、敏捷性を高めるためです。
普通の鬼ごっこはある程度自由に逃げ回るので、長い距離を走りますよね。
なので、鬼のタッチをよけるという場面が少ないですし、直線的な走りが多くなります。
狭い範囲で鬼ごっこを行うと、ただ逃げるだけでは簡単につかまってしまいます。
相手をよく見て左右に動いたり、タッチをよける動作が、スタートに必要な敏捷性を鍛えてくれます。
なわとび
当然かもしれませんが、かけっこは下半身の筋力が重要です。
特にスタートに関しては、
下半身の筋力を利用して地面を力強く蹴ることで爆発的なスタートダッシュが生まれます。
なので、下半身を鍛えるのも効果的!
理想的なトレーニングはなわとびです。
なぜなら、なわとびのようなジャンプ運動は効率的に下半身全体を鍛えることができるからです。
なにより子どもが楽しく行えるので、かけっこばかりで飽きたなーと感じたら取り入れてみるのをオススメします。
かけっこのスタートをより速くするために。装備品は!?
もしかけっこの練習を本格的に行うのであれば、ある程度の準備はしたいですね!
お子さんの運動靴は走りに適していますか?
もし、これを機に運動靴の購入も視野にいれるようでしたら
子供が速く走れる運動靴10選!かけっこやスポーツにおすすめ!の記事も参考にしてみてください。
また、かけっこに重要な腕の振り方をサポートしてくれる商品もあるそうです。
有名スポーツメーカー「ミズノ」さんが出しているダッシュドライバーゼクーという商品です。
ヒーローの変身グッズみたいでかっこいいですね!
腕の振りは足の回転数と連動しているといいます。
ダッシュドライバーゼクーは腕を曲げてしっかり振ると音が鳴るという仕組みで、
テンポよく音が鳴るようになったらどんどんスピードアップし、正しい腕の振りを意識するという商品なのだそうです。
速い走りにはしっかりとした腕の振りは必須なので、
もしご興味があれば試してみてはいかがでしょうか。
とはいえ、どちらかと言いますと運動靴の方が大事だとは思うので、
まずはお子さんの靴から検討してみるのが良いかもですね!
かけっこはスタートでぶっちぎれ!
では、今回書いたかけっこのスタートについてまとめます。
スタートの練習とあわせてお父さんお母さんにやってほしいことは以下の通りです。
・足が遅い原因を知って環境を整える ・速く走る練習に取り組む |
運動会のかけっこで少しでも活躍したい!
というお子さんの願いは、お父さんお母さんの協力が必要なのです!
足が遅くても、スタートさえ勝てればビリになる可能性はグンと低くなります。
スタートのポイントは以下の2つです。
・深呼吸をして力を抜く ・前傾姿勢をとる |
このポイントを踏まえた上で、本記事でご紹介した練習方法を試してみてください。
最後にお伝えしたいことは、走る練習って結構大変だと思います。
なので、あくまで楽しく!お子さんを褒めて伸ばしてあげてください。
大変な練習を乗り切るためにも、どうせなら親子で思い出にしてほしいです。
お子さんのかけっこを、応援しています。
今回は以上です。ありがとうございました。
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